出産後、なんだか身体の様子がおかしいぞ?と思ったことはありませんか。
産後すぐのお母さんは、赤ちゃんの出産という大仕事をしているので、身体の色々なところに妊娠前とは違う変化があります。
ホルモンバランスも崩れるので、精神的に弱ってしまうという方も多いと思います。
産後クライシスや産後うつもこの影響ですね。
これらの身体の変化を元の通りに直すのに最適な時期や方法はあるのでしょうか。
人それぞれ、好みや個人差もあるので、正直一概に「これ!」とは言えません。
ですが、産後の生活や出産前後に分泌されるホルモンの状態などからその原因は推測できると思います。
今回は、●どうして出産前後で身体は変わってしまうのか●その変化を回復する様々な方法●産後どれくらいから何をはじめるのが良いのかなどをご紹介していきたいと思います。
少しでも参考にしてください。
産後、気になるところといえば、以下のようなことが思い浮かびますでしょうか。
◇ポッコリお腹や肉づき
◇肩こり・腰痛
◇むくみ・冷え性
◇尿漏れ
◇関節痛
◇抜け毛
◇おっぱい
●どうして出産前後で身体は変わってしまうのか
☆色々な理由がありますが、一番の大きな理由は、骨盤のゆがみとその周りの筋力の低下ではないかと思います。
妊娠すると、お腹の中に赤ちゃんがずっと一緒にいますので、お腹が大きくなるにつれてお腹周りにあまり力を入れることができなくなってきます。そうしてその周辺の筋肉が弱くなってしまうのです。
その上、ママは妊娠するとリラキシンという女性ホルモンが分泌されて出産のときに赤ちゃんが生まれてきやすいように骨盤の関節が緩るんでいきます。
このように10カ月間余りを過ごして出産するとその後に色々な身体の変化に気づくのです。
まずは、骨盤のゆがみからくる「腰痛」「肩こり」「足の付け根辺りが痛い」「ぽっこりおなか」「むくみ」「冷え性」・・・・・などです。
妊娠中にゆるんだ骨盤は、個人差はありますが出産から約6ヶ月~1年をかけて、徐々に固まっていきます。この間に骨盤が元の位置に戻って固まればよいのですが、妊娠中に骨盤を支える筋肉が弱くなってしまうため、産後は特に骨盤がゆがみやすくなっています。
その上に、授乳や首が座っていない赤ちゃんの抱っこ等、慣れない姿勢が続きますので、さらにゆがみやすくなります。
このようにゆがんだまま硬くなると、身体の中心がズレて、肩こりや腰痛等につながっていきます。そして、骨盤がゆがんでいるとその周りのお肉の付き方も変わってきます。それが原因で、ぽっこりおなかや今までなかったところにお肉が付くようになってしまうのです。
また、骨盤のゆがみによって、リンパや血液が滞りやすくなってしまうことがあります。これが、むくみや冷え性、疲れやすい体の原因になります。
☆尿漏れも、筋肉が衰えていることが理由の一つです。でも、こちらもちゃんと鍛えればちゃんと治まりますので、安心してくださいね。
具体的に言うと、骨盤底筋という筋肉が緩むことで尿漏れしやすくなります。
この筋肉は、産後の他老化によっても徐々に緩んできますので、定期的に鍛えることでアンチエイジングになります。
☆関節痛は、ホルモンの影響や授乳などによる栄養(特にカルシウム)不足、筋力の低下の他、慣れない動きなどによっておこると考えられます。
すなわち、関節を緩めるホルモンは、骨盤周りだけでなく、他のところにも影響していることがあるのです。また、授乳はお母さんの栄養を赤ちゃんにあげていることになりますから、単純にお母さんの栄養は足りなくなってしまいます。そこに、首の座っていない赤ちゃんを慎重に抱っこするなど慣れない手首の使い方をするので腱鞘炎や他の関節痛にもつながっていくのです。
☆産後は、ある程度時間が経つと大量の抜け毛がはじまります。とってもびっくりします。病気になったんじゃないか。もう死ぬんじゃないかと考えたこともありました。
でもこれも出産することで起こる現象の一つです。
わかりやすく言いますと、妊娠中や出産直後はある程度の期間、お母さんは元気でいてもらいたいので、女性ホルモンが日常に起こる当たり前のことも起りにくくして、お母さんに栄養が残るようにしているのです。そうすることで、赤ちゃんとお母さんに栄養がいきわたるようにされているのです。
そのホルモンの分泌が産後ある程度経ったところでもう大丈夫と判断されて、一定期間抜け毛が少なくなっていたお母さんの毛が一気に抜け落ちるのです。妊娠中に毛が濃くなったと思ったことはありませんか?それもこのホルモンの影響です。
ですので、古い毛が抜けきったら、こちらも普通に戻りますので安心してください。
☆おっぱい問題でいうと、授乳が始まったばかりのころに、赤ちゃんが上手におっぱいが飲めなくて乳腺炎などになってしまったり、おっぱいが出にくくなってしまったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はじめは、お母さんもおっぱいの出が悪かったり、赤ちゃんの吸う力が弱かったりでおっぱいのことで悩む人も多いと思います。
でも、大体1ヶ月ぐらいすると安定してくるという方が多いですから、そこまでがんばってみましょう。
人によっては、お母さんの食べるものによって赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれなかったり、生理が始まるとおっぱいがまずくなるという話も聞きますが、人それぞれ違いますので、どうしても気になるようでしたら、母乳相談に行くと安心できると思います。
おっぱいのマッサージをしてあげることで、出が良くなったりもしますから、マッサージも試してみてください。
●その変化を回復するのに良いと思う方法
☆まずは、骨盤調整と骨盤周りの筋肉を鍛えてあげましょう。
産後骨盤矯正とピラティスのセットは、最適ではないかと思います。
ピラティスは、身体に負担をかけることなくインナーマッスルを鍛える効果がありますので、骨盤を支える大腰筋や腸骨筋、骨盤底筋を鍛えることができます。これによって、「腰痛」「肩こり」「足の付け根辺りが痛い」「ぽっこりおなか」「むくみ」「冷え性」「尿漏れ」を抑えることが期待できます。
慣れてきたら代謝のあがるヨガやボディメイクエクササイズなども併せて行うと、ダイエット効果も期待できて良いと思います。
でも、運動はちょっと・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
代謝を上げて、リンパを流し、老廃物を除去することで、むくみや冷え性を解消し、痩せやすい身体にしていくならリンパマッサージもおすすめです。
授乳中の方は、これをすることでおっぱいの出が良くなって、さらに肩などのコリも緩和されるので、一石三鳥と喜ばれています。
血行が良くなるので、お顔もスッキリされている方が多いです。
☆軽度の腱鞘炎であれば、ストレッチやマッサージをすることで痛みが緩和する方もいらっしゃいます。
※ただし、痛みがひどいなどある場合は、病院等にご相談ください。
●産後どれくらいからはじめるのか
では、産後骨盤矯正やピラティスなどの運動を始めようと考えたとき、産後どれくらいから始めて良いのでしょうか。
一番は、自分の身体と赤ちゃんの様子を見ながら徐々に始めていくのが良いと思います。
目安としては、悪露が落ち着いて、1ヶ月検診でお医者様から普段の生活に戻ってよいということを確認してから、徐々に始めるのが良いでしょう。
骨盤は、産後6ヶ月ぐらいで硬くなってきますから、できればそれより前に始めると良いでしょう。
この点、6か月を過ぎているけど大丈夫?とのご質問をよくお伺いいたします。骨盤のゆがみは一度戻しても日頃の姿勢などの癖でまた歪んでしまいます。時間が経つと全然治らないということではありません。
少し時間がかかるかもしれませんが、戻らないことはないので一度ご相談ください。
■まとめ
今回は、●どうして出産前後で身体は変わってしまうのか●その変化を回復する様々な方法●産後どれくらいから何をはじめるのが良いのかなどをご紹介してみました。
はじめての出産だと、わからないことばかりで戸惑ってしまいますよね。
ネットで調べたりするのもよいですが、先輩ママに話を聞いたり、地元のママ友が集まる場所でお互い悩み相談ができると安心ですよね。
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